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日本初 イタリア式避難所、長野で実証実験を実施

ShelterOneは2025年3月20日・21日、長野県伊那市および諏訪市にて、日本初のイタリア式避難所 実証実験を実施しました。本実証では、被災地外からの広域支援によって、発災からわずか9時間でオフグリッド型の快適な避難所環境を構築。人間らしい生活を守る災害支援の新しいかたちを提示しました。

長期避難対応のインフラを備えた避難所を、広域支援により迅速展開

1日目のシナリオは、伊那市の防災コミュニティセンターを備蓄基地、諏訪市を被災地と想定。
発災は午前5時47分。避難所設営の要請が即座に届き、8時30分に設営部隊招集、9時から資機材の積み込みを開始し、40km離れた諏訪湖畔のインフラのない敷地に、わずか9時間で、人間らしい生活が送れる快適な避難所環境を構築しました。

設営された避難所には、エアコン付きテントによるプライバシーを確保した居住空間と、コミュニティを維持しやすい大型テントの食堂を中心に、温水シャワー・浴槽・ウォシュレット付きトイレ・洗濯乾燥機・キッチンカーなどの設備が整えられました。
また、給水・排水・電源を含むオフグリッド型の構成により、快適な避難生活を長期間維持できるインフラを実現しています。

使用した資機材はすべて、イタリア式避難所の要となるSUM基準(標準化・ユニット化・モビリティ化)を満たすものです。各協力企業との連携により、設営精度と即応性の高さが確認されました。

この実証実験は、当社が目指す「災害関連死ゼロ」を目指す、人間の尊厳を守る避難所のあり方を具体的に提示するものです。

トイレコンテナを積み込むロイヤルジャパン設営チーム
発電機・分電盤・水槽・ポンプなど避難所を支えるインフラ
市民ボランティアとともにシェルターを設置するホワイトハウス設営チーム

被災地外からのソフト面の支援も検証

2日目は、長野県災害支援ネットワークが中心となり、県内の被災者支援関係機関による、被災地外からの包括的な支援方法(個々の被災者に寄り添った避難所の設置・運営、温かい食事の提供、支援者のための支援拠点の設置など)の有効性を検証する総合的な実働訓練(実証実験)を実施しました。

災害時の孤立を防ぎコミュニティを守る食堂

イタリア式避難所 実証実験の詳細レポートは、近日公開予定

本実証には、坂井学防災担当大臣をはじめ、内閣府、長野県、複数自治体の防災担当者など、多くの関係者が視察に訪れ、注目を集めました。

内閣府HP:イタリア式避難所システム実動訓練の視察

坂井防災担当大臣とShelterOne代表児島の意見交換

当日の様子や設営工程、来場者のコメント、アンケート結果などの詳細は、後日「事例紹介ページ」にて公開予定です。
今後の避難所整備・災害支援の参考に、ぜひご覧ください。

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